今日の一冊(14)

愚直に、考え抜く。
岡田光信 著

宇宙ゴミ(スペースデブリ)の存在を知っている日本人はどれだけいるのでしょうか。
私は全く知りませんでした。

「スペースデブリとは、人工衛星のような大きなものから、ロケットの残骸から出た破片といった小さなものまでを含む、地球の衛星軌道上を周回する人工物のこと。」なんだそうです。

それが、地球の周りを秒速7-8kmという弾丸の10倍以上の猛烈な速さで回っており、長年放っておいたため宇宙空間で衝突や爆発が起きている。

もしこのままこの問題を放置していると、宇宙は猛スピードで飛び回る細かいデブリに襲われ、最終的には人工衛星の利用が不可能となってしまうとのこと。

そうなると、飛行機、船舶、そして車の移動が止まり物流も止まる。正しい時刻もわからなくなり、ネットにも証券取引にも狂いが生じる。などなど、他にもとにかくたくさんの問題が起こり世界はパニックになる。

しかし、この問題を解決するにはコストがかかるということもあり、アメリカやロシアといった国家でも、NASAなどの宇宙機関でも、企業でも、誰も取り組まず30年以上放置してきた…

内容は少し要約させてもらいましたが、冒頭のこの内容を見ただけで驚きでしたし、それまでのキャリアを捨て、本当にゼロから、1人でのスタートを切った岡田さんの2013年からこれまでのストーリーを知ることができ、圧倒されました。

具体的にどう動いてきたのかも細かく記載しているので、実務の部分でも参考になることがたくさんありますし、熱意さえあればどんな問題に直面しても進んでいけるんだなと改めて思い知らされました。

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